設計から納品までの流れ
業界屈指の6つの強み
フォーミングロールの長寿命と高品質への拘り
強み1. 設計 強み2. 材料・表面処理 強み3. 機械加工強み 強み4. 熱処理 強み5. 品質 強み6. 納期
強み1. 設計 自社開発CADにて効率化
当社ではロール設計者が自らトライを行う体制をとっており、現場を重視した設計を行っています。
尚、ロール設計においては専用の自社開発CADを使用し効率化を図っています。
設計データはCAD・CAMによりNC旋盤加工データとしてパソコンへ転送され、設計データ通りの製品を製作します。
有限要素解析ソフトに永年の実績から体得したデーター蓄積による自社ノウハウを加味し、事前に負荷状況を確認しています。
コイル及びロールに無理が掛からない効率の良い成形手法のご提案が可能です。
強み2. 材料・表面処理 靭性・硬度(耐摩耗性)への拘り
一般的にはJIS SKD11を使用しますが、製品形状・被成形材料・生産量・耐摩耗性など、お客様の状況に応じてSK材、SKD61材、AMPCO材、OMアロイ材など幅広く対応します。
特に材料メーカーは、日立金属(株)、大同特殊鋼(株)、山陽特殊製綱(株)、日本高周波鋼業(株)、(株)大阪合金工業所、富士ダイス(株)、京セラ(株)等、工具鋼ブランド全ての材料調達が可能です。
特にフォーミングロール用に開発された材料の調達も可能です。 例:DC53、SLD、QCM8、超鋼、セラミック、SKH(粉末ハイス)等、使用箇所・用途に適した材料を選定します。
また使用用途・目的に応じて、TIC、TD処理はもとより、プラズマ窒化(イオン窒化)処理、浸硫窒化処理、テフロック、滑り止め溶射処理、クロームメッキ処理などを行い、表面は美しく傷の入りにくい加工も可能です。
当社では常に新材料の研究・開発を進めています。 特にフォーミングロールに重要とされる、靭性・硬度(耐摩耗性)については他社にはない拘りをもっており、自信をもってご提供します。 |
SKD11
OMアロイ |
強み3. 機械加工 高精度で大型フォーミングロール製作が可能
2012年3月にフォーミングロール開発・生産棟が完成しました。
最新設備を導入し、より高精度で大型のフォーミングロール製作が可能になりました。
機械加工は全てNC加工です。データは設計より直接社内LANを利用し転送されております。
最新設備及び設計データにより、キャリバー形状は設計データと一致しています。
強み4. 熱処理 硬度と耐摩耗性のアップによる品質保証
自社設備である熱処理炉で、約40年のノウハウを活かし、最適な条件で焼入れ、焼戻しを行います。
特に、焼入れ・焼戻しについての、温度管理、時間管理には細心の注意を払っています。
各種材質に最適な条件で、硬度と耐摩耗性のアップを図っており、品質については保証致します。
当社は、熱処理がロールの命であるという信念で、取り組んでいます。
特長
システム | 加圧ガス高速冷却及び対流加熱装置付真空熱処理炉 |
---|---|
スペック |
炉内有効スペース900mm×900mm×奥行1,200mm。 ⇒大径小径問わず、様々な形状のロールについて、大容量(1,500kg/回)の熱処理が可能です。 |
特長① |
窒素圧力を1~6バールの選択が可能。冷却能力が高い。 冷却水の水温管理が可能なシステム(クーリングタワー+冷却プラント)を導入。 ⇒熱処理に最も重要な「温度管理」の能力が非常に高く、年間を通じて焼入れ品質が安定。 |
特長② |
製品形状に合った当社独自の焼入れ冶具の活用と、社内ISO基準により、焼入れセッティング時に適性な空間と配置を保つことを標準化。 ⇒歪を軽減し、焼入れ品質が安定。ムラがない。 変寸・変形が少なく、仕上げ取り代の最小化により、仕上げ加工時間の短縮に繋がっています。 |
特長③ |
サブゼロ処理(深冷処理)が出来ます。 焼き入れ後の鋼をサブゼロ装置で管理された窒素ガス温度で冷却することにより良い効果が得られます。 ⇒効果1. 経年変化の抑制と硬度の均一化・温度-80℃前後 2. さらに-130℃以下の超サブゼロ処理では、耐摩耗性が向上します。 |
強み5. 品質 三次元測定器、コントレーサー等による測定も可能
ISOを取得し、全ての品質の管理はその手法に則り、ロールの全品検査を行なっています。
その管理体制のもと、当社は品質に絶対の自信を持っています。
測定器の校正管理も充実させており、万が一の不良の際も、確実に出荷防止できるシステムになっています。
特にキャリバーの検査は必要に応じて三次元測定器、コントレーサー等による測定も可能です。
強み6. 納期 自社設備の熱処理炉は、常時24時間対応
当社は、設計・熱処理・製作・トライを一貫して自社内にて行っており、納期に対し絶対の自信を持っています。
自社設備の熱処理炉は、常時24時間対応であり、また機械加工についても、夜間対応可能です。
標準納期としては、ロール改削:3~4日、ロール新作:約20日ですが、ロール破損等、緊急時における納期短縮対応については特にお客様にご満足いただいています。